矯正治療は何歳から

「こどもの歯科矯正はいつからやるべきですか?」という質問をよくいただきます。

一般的には『永久歯にすべて生え代わるタイミングで、中学生くらいに矯正治療を開始する』といわれています。

しかし当院では永久歯が生え代わる前の時期である6歳くらいから「矯正治療をしないための予防対策」というを推奨しています。

「何歳になったらやらなければならない」という正解はなく、お子様のお口の成長に適した時期を見極めることが大切なのです。


 

矯正治療のための予防策とは

歯並びが悪いのは、現代人の特徴と言われています。

数百年前の人間には、歯並びが悪い人は少なかったという報告もあります。

なので歯並びが悪くなる原因は遺伝的な影響よりも、「生まれてからの生活習慣などの後天的なことの方が強い影響を与える」ということが最近になって分かってきました。

口周りの筋肉が弱く、バランスが悪く、また舌の位置が悪かったり、舌の悪習癖があると不正咬合が起こりやすいと考えられるようになってきています。口腔周囲筋、特に舌の機能不全が歯並びに悪影響を与えるのです。

矯正治療の予防とは、口腔周囲筋を正しく機能させて正常な顎の発育を促し、永久歯が生えてくる十分なスペースを、乳歯の段階で確保するということです。

永久歯に生え代わって、マルチブラケット装置(ワイヤーを使った治療)で綺麗な歯並びになったとしても、もしも口腔周囲筋が正しく機能していなければ元の歯並びに戻ってしまいます。

そうなる前に早めのトレーニングをお勧めします。

 

実際の治療

基本的な治療は口腔周囲筋、特に舌の運動を中心にトレーニングを毎月行っていただきます。

食べ方や飲みこみ方や発音方法のトレーニングを通じて、無意識時に舌や唇が正しい位置にあるように訓練していきます。

トレーニングの他に以下の装置も併用して治療を行います。

T4Kトレーナー

T4Kという装置を利用し、口腔筋の訓練をします。

これにより歯と顎の位置の改善を行います。間違った舌位置や口呼吸、舌の突き出しのような状態、異常な飲み込みなど、筋機能癖を正してあげることが重要です。

正常な口の周りの筋肉の機能を獲得しますと、生え変わりもスムーズに行われ、その結果、歯並びも自然とよくなります。

就寝前の数時間と就寝中に装着するだけなので、小さいお子様でも無理なく使用できます。

 

 

ムーシールド

受け口・反対咬合のお子様に対して適応になる、就寝時にだけ使用する取り外し式のマウスピース型の矯正装置です。

3歳くらいから使用でき、1年くらいの使用で9割の受け口・反対咬合が改善するという報告があります。